- みらくるデイサービス筥松

次世代につなぎ、残したいもの。ご存知ですか？「博多雑煮」は、一人前ずつ竹串に刺して準備をしていたということを。

2022.01.5
みらくる日記

こんにちは。
福岡市東区筥松にある「みらくるデイサービス筥松」の木村です。
私たちは、「人と人をつなぎ、筥松地域の高齢者の孤立をなくす」というコンセプトを掲げてデイサービスを経営しています。
それにより、「高齢となり人生最期を迎えるときに孤立しない社会」を目指しています。

昨日に引き続き、お昼はおせち料理を提供させて頂きました。
その際、あるご利用者様との会話で、”お雑煮”の話になりました。
その方のご自宅では、「お雑煮の具材を竹串しに刺していた」とのことでした。
そこから、具体的な材料や作り方に始まり、ご先祖様のお話など、これまで伺ったことがないお話を沢山伺えました。

調べてみると、「博多雑煮」というのは、おでんのように、具を一人前ずつ竹串に刺して準備しておくという作り方があるそうです。
博多商人の町と言われた福岡ですが、博多商人のおかみさん（ごりょんさん）たちは、来客も多く、商売に忙しいため、雑煮の準備にも手間をかけられなかったそうです。そこで、前もって具材を1人前ずつ竹串に刺して準備をすることを思いつき、あとで具材を串から抜いて、椀に入れ、最後に出汁をかけるだけで出来上がりです。

何気ない会話の中から、その方が今も大切にしている事や生活歴などを知ることができます。
次世代につなぎ、残していきたい大切なものがここにあるような気がしました。