「認知症当事者との共創的アート活動」~アートワークショップを終えて~

こんにちは。
福岡市東区筥松にある「みらくるデイサービス筥松」の木村です。
私たちは、「人と人をつなぎ、筥松地域の高齢者の孤立をなくす」というコンセプトを掲げてデイサービスを経営しています。
それにより、「高齢となり人生最期を迎えるときに孤立しない社会」を目指しています。

「認知症当事者との共創的アート活動」

2022年9月~10月にかけて、
九州大学大学院芸術工学研究院・未来共生デザイン部門・准教授「中村美亜」先生の研究
「認知症当事者との共創的アート活動」の調査(ワークショップ)に参加させていただきました。

共創的アート活動とは、
アーティストや認知症の人、介護者、家族など、多様な立場の人が、音楽・演劇・ダンス・美術などのアートワークショップに参加し、正解や間違いのない、即興的で自由な表現を一緒につくっていく活動

この活動を通じて、認知症の人や介護者がお互いの新たな一面や能力、可能性に気づいたり、発見したりすることで、
日常のケアになにか変化が起きることを目指しています

全3回にわたるアートワークショップ

第一回:演劇へのいざない
第二回:それぞれの自由な表現へのアプローチ
第三回:表現を共に創る

アートワークショップに参加する前は、活動自体や効果等が良く分からず、懐疑的なところもありました。

とはいえ、
アートワークショップに参加することで、ご利用者様の新たな一面や変化を目の当たりにできたこと、
そして、介護スタッフのケアに対する考え方にも変化が見られました。

・日頃は見られない感情表現
・互いに交流がほとんどないご利用者様同士の交流
・職員との距離や関係性への変化
・協働的な活動への意欲
・「ケアするーされる」という関係ではなく、一人の個人として捉えることの大切さ
など

アートワークショップを通じて、多様な生活課題がある中で、私たちが陥りがちになりやすい「ケアするーされる」という関係性や認知症に対する固定観念などを見直さなければならないと感じました。

介護は”暮らし”の中にあり、医療や介護だけで支えることはできません。
多様な生活課題には、多様な考えや方法でもって、多様な人たちと共に、多様なサービスを作り上げていかなければならないと思います。

今回、このような貴重な機会を頂いたことに加えて、多大なるご協力を頂きましたご利用者様、ご家族様を始め、関係機関の皆様には、改めて感謝を申し上げます。

みらくるデイサービス筥松:ご利用者様・ご家族様
九州大学大学院芸術工学研究院・未来共生デザイン部門・准教授:中村美亜様
NPO法人ドネルモ:見野由美子様、櫻井香那様 https://donnerlemot.com/
結実企画:大福悟様、吉柳佳代子様

<参照>
「認知症包摂型社会モデルに基づく多様な主体による共創のシナリオ策定」
https://www.jst.go.jp/ristex/solve/project/scenario/scenario20_uchidapj.html?fbclid=IwAR3hOMtZ5aoxfyYYeWGP0wGuMefPHDcTe1CrnpPUoL1ZGXE6xlk_wuPCUTU

 

みらくるデイサービス筥松へのご見学やご相談がありましたら、お問合せフォームよりお願い申し上げます。

お問合せ電話番号:092-518-6834

お問い合わせフォーム https://mirakle-hakomatsu.com/contact/ 〒812-0061 福岡県福岡市東区筥松3-22-10 担当:管理者 木村聡彦(きむらとしひこ)

木村聡彦

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